新刊情報:高山博・亀長洋子 編『中世ヨーロッパの政治的結合体 統治の諸相と比較』

2022年2月、東京大学出版会から出る新刊の情報がネット上に流れてきたので、早速ご紹介しましょう。

まずちょっとびっくりしたのは、この表題の書籍でビザンツにまるまる1部を割いていること。ちょっと前までだったらⅣ部までで終わりだったのではないかと。この辺りは、近年東京大学・大学院出身のビザンツ史の研究者の方が増えてきたというのもあるかもしれませんが。

そして、その第Ⅴ部ですが、

第V部 ビザンツ世界の政治的結合体
総説 ビザンツ帝国史の政体史と統治ガバナンス(草生久嗣)
第1章 『新勅法集』と『エクロガ』にみる皇帝立法の柔軟性(紺谷由紀)
第2章 ビザンツ統治政策とアルメニアの在地有力者(仲田公輔)
第3章 アレクシオス一世の爵位改革(草生久嗣)
第4章 ビザンツ帝国における皇帝の意思決定と諮問(佐野大起)

という、執筆陣も内容も強力なラインナップです。仲田先生のビザンツ-アルメニア関係も惹かれますし、第1章の紺谷さんのユスティニアヌス時代とレオーン3世時代の立法比較も気になるし、佐藤二葉先生の『アンナ・コムネナ』が話題のいま草生先生の第3章もタイムリーだし、第4章も・・・結局全部気になるのですが。

総額11,000円(税込)という、そうそうお買い求めやすい値段ではありませんので図書館にリクエストするという手もあるかもしれません。

中世ヨーロッパの政治的結合体 - 東京大学出版会

コメント